飲食店開業時の、保健所や消防の規制について

はじめに

保健所に関するポイント

食品衛生責任者の設置

大阪市で飲食店を開業するには、まず
「食品衛生責任者」を設置する必要があります。
食品衛生責任者は、食品の安全と衛生管理を監督する役割を担います。
資格を取得するためには、所定の講習を受講し修了証を取得することが求められます。
講習は大阪市内で定期的に開催されており、
1日のコースが一般的です。

講習会についてはこちら

営業許可の取得

飲食店を営業するためには、
保健所からの営業許可が必要です。
営業許可を取得するためには、
以下の手続きを行う必要があります:

  • 申請書の提出
    営業開始予定の10日前までに、所定の申請書を保健所に提出します。
  • 施設の検査
    保健所の職員が施設を検査し、食品衛生法に適合しているか確認します。
    主なチェックポイントは、厨房の設備、衛生状態、ゴミ処理の方法などです。
  • 営業許可証の交付
    検査に合格すると、営業許可証が交付されます。

施設の基準

大阪市の保健所が定める施設の基準を満たすことが重要です。
以下は主な基準の例です

  • 厨房の設計
    調理スペースと洗浄スペースは明確に
    区別されている必要があります。
    また、換気設備や排水設備が整っていることが求められます。
  • 手洗い設備
    厨房には手洗い専用の設備を設置する必要があります。
    手洗い用の石鹸や消毒液も備え付けましょう。
  • 食品保管
    冷蔵庫や冷凍庫は、適切な温度管理ができるものを使用することが必要です。
    食品の保管場所も清潔に保つようにしましょう。

食品表示

飲食店では、提供する食品の成分表示を正確に行う必要があります。
特にアレルゲン表示は重要です。
メニューに使用する食材や調味料の成分を正確に把握し、適切に表示することが求められます。

消防に関するポイント

防火管理者の設置

飲食店を開業する際には、防火管理者の設置が
義務付けられています。
防火管理者は、火災予防や防火対策の
責任を負う役割です。
資格を取得するためには、消防署が実施する防火管理者講習を受講し、修了証を取得する必要があります。

防火設備の設置

消防法に基づき、飲食店には以下の防火設備を設置することが求められます:

  • 消火器
    各フロアに消火器を設置します。
    消火器の種類や数は、店舗の規模やレイアウトに応じて異なります。
  • 火災報知器
    厨房や客席などに火災報知器を設置し、火災発生時に迅速に対応できるようにします。
  • 避難経路表示
    非常口や避難経路を示す標識を設置し、従業員や顧客が迅速に避難できるようにします。

防火点検

開業前に、消防署の職員による防火点検を受ける必要があります。点検では、以下の項目がチェックされます:

  • 防火設備の設置状況
    消火器や火災報知器が設置されているか。
  • 避難経路の確保
    非常口や避難経路が確保されているか。
  • 防火管理体制
    防火管理者の設置や防火計画の策定状況。

点検に合格し、消防署から許可証が交付されます。

定期的な防火訓練

飲食店では、定期的に防火訓練を実施することが推奨されます。
従業員全員が火災発生時の対応方法を理解し、
迅速に行動できるようにするためです。
訓練では、消火器の使用方法や避難経路の確認を行います。

まとめ

飲食店を開業するためには、保健所と消防の規制を遵守することが不可欠です。
大阪市では、食品衛生責任者の設置、営業許可の取得、施設の基準遵守、食品表示の適切な実施が求められます。
また、防火管理者の設置、防火設備の設置、防火点検の実施、定期的な防火訓練も重要です。
これらの要件を満たすことで、安全で衛生的な飲食店を運営することができます。

▶株式会社アップ

この記事を書いた人

株式会社アップ SNS事務局

【創業1991年】空間デザイン 設計・施工 『お客様の笑顔と驚き』
その他事業
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