はじめに
どうも、株式会社アップ
トータルアドバイザーの髙橋です。
(@yuto_ytbros0213)
今回は、建築に興味のある一般の方にも分かりやすく
実際に生活の中で目にすることの多い「尺貫法」と「木材の呼び方」についてご紹介します。
普段何気なく目にしている建築物や家具にも
これらの知識が隠れていることを知っていただければと思います。
尺貫法とは?
尺貫法の歴史と概要
尺貫法(しゃっかんほう)は、
古くから日本で使用されてきた長さや面積、体積などの計測単位のことです。
現代ではメートル法が主流となっていますが
建築業界や伝統工芸の分野では、依然として尺貫法が使われています。
尺貫法の単位の一例
- 尺(しゃく): 長さの単位で、約30.3センチメートル
- 寸(すん): 尺の10分の1、約3.03センチメートル
- 分(ぶ): 寸の10分の1、約0.303センチメートル
尺貫法が現代でも使われる理由
では、なぜ現代においても尺貫法が使われるのでしょうか?
その理由は、建築における日本独自の伝統と文化が関係しています。
例えば、和室の畳のサイズや木材の寸法など
長年の経験と知恵が詰まった規格は尺貫法を基にしています。
木材の呼び方と尺貫法
木材の寸法の測り方
建築において木材の寸法は非常に重要です。
木材はその種類や用途によって様々なサイズが存在しますが
これらも尺貫法で表現されることが多いです。
例えば、「一尺二寸(いっしゃくにすん)」の木材は
約36.36センチメートル(1尺=約30.3cm、2寸=約6.06cm)となります。
建築現場では、これらの単位が標準的に使われているため
大工や職人たちは感覚的にその寸法を理解し、正確に作業を進めることができます。
木材の呼び方
木材の呼び方も独特です。以下はその一例です。
- 尺角(しゃっかく): 断面が一尺×一尺の木材。主に柱として使われます。
- 二寸角(にすんかく): 断面が二寸×二寸の木材。こちらも建築の柱や梁などに使われます。
- 四分六(しぶろく): 断面が四寸×六寸の木材。梁として使われることが多いです。
これらの呼び方は、現場でのコミュニケーションを円滑にするために非常に重要です。
また、木材の名前からその寸法や用途が直感的に理解できるため
職人たちにとってはなくてはならない知識です。
普段案外使われている尺貫法
日常生活の中で
一般の方々の日常生活でも、実は尺貫法は案外身近なものです。
例えば、和室の畳のサイズは「一畳(いちじょう)」で表されますが
これは実際には約1.82メートル×0.91メートルの大きさで
一坪(約3.3平方メートル)にちょうど2枚分の大きさになります。
また、日本の伝統的な家具や道具の多くは、尺貫法を基に設計されています。
例えば、古い家の家具や収納スペースは、尺貫法の寸法で作られているため
そこにぴったり収まる道具や飾り物もまた、尺貫法に基づいています。
建築現場での実例
現代の建築現場でも、尺貫法は重要な役割を果たしています。
特に、和風建築やリノベーションの現場では、伝統的な寸法や技法を活かすために
尺貫法が活用されています。
例えば、古民家の改修では、元々の建物の寸法を活かしつつ
新しい素材や技術を導入するために、尺貫法の知識が必要不可欠です。
まとめ
今回のブログでは、建築内装業における尺貫法と木材の呼び方についてご紹介しました。
普段の生活ではあまり意識することのないこれらの知識も
実際には多くの場面で使われています。
伝統と現代が融合する日本の建築文化を理解するためには
尺貫法の知識が非常に役立つでしょう。